環境保全への取組
この美しい地球を守り、次世代に受け継いでいくために、『ISO14001 環境マネジメントシステム』取得をはじめとした様々な活動に取り組んでいます。持続可能な社会の実現に向け、CO2、化学物質、廃棄物といったあらゆる環境負荷の低減活動を積極的に推進しています。
①CO2排出削減に向けた取り組み
「熱処理浸炭炉」パイロットバーナー間欠着火によるブタンガス使用量削減
改善前
バッチ型浸炭炉では、出炉時にフレイムカーテンという炎の幕を張り、空気が炉の中に侵入するのを防ぐ役割をしている。フレイムカーテンの着火は種火となるパイロットバーナーで行うが、パイロットバーナーは常時燃焼していた。
改善後
間欠着火装置を取り付け、ワークの出炉時のみパイロットバーナーを着火することによりブタンガスの使用量を削減した。
パイロットバーナー
フレイムカーテン着火
②省エネルギー化に向けた取り組み
グループロール制御によるコンプレッサーの電力効率化
改善前
宮城工場では生産が止まらないよう、昼夜問わずエアーの供給量が消費量を上回るように設定をしていた。その結果、昼休みや作業者交代時に莫大なエアー損失をだしていた。
改善後
コンプレッサーの台数を見直し、グループロール制御を導入することで省エネルギー化を図ることに成功した。
レシプロコンプレッサー
ターボコンプレッサー
グループロール制御
③廃棄物ゼロに向けた取り組み
ブリケットマシーン導入による切粉の再利用
改善前
加工工場では、鋳鉄品を加工する際に発生する切粉をスクラップ業者が引き取りをしていた。
また、鋳造工場では、電気炉での溶解時に高価なスクラップを使用していた。
改善後
ブリケットマシーンを導入することにより、加工工場で発生した切粉をブリケット化し鋳造工場での溶解時に使用。
切粉のリサイクルにより廃棄物の削減、材料コストの低減を図っている。
ブリケットマシーン加工の流れ
①加工工場で発生した切粉を材質毎(FC材、FCD材)に、それぞれのブリケットマシーンへ投入します。
②投入された切粉は高圧圧縮され、高密度のブリケットに圧縮固形化されます。切粉と一緒に持ち出された切削水は、切粉圧縮時にタンクに貯水されます。
③成形されたブリケットは溶解にて材料として使用し、貯まった切削水は成分調整後、加工切削水として再利用します。