PERSON #02
車両やエンジンに
使われる鋳鉄部品の
立ち上げに挑む
菅澤 一成
鋳造技術第1部 鋳造技術グループ
2019年入社 / 機械サイエンス学科 卒
担当する業務
新規受注した製品の試作から量産までの立ち上げ業務を手がけています。私の担当は、トラックの車両やエンジンに使われる鋳鉄部品。鋳造工法や加工に適した形状となるよう製品ごとに仕様の調整を行なっています。さらなる低コストの実現や高品質な製品となるよう、検討・改善を重ねる毎日です。
立ち上げ業務は、試作から量産までに2~3年を要する足の長い仕事です。長期プロジェクトならではの大変さはありますが、自分が関わった製品が搭載されている大型トラックを街で見かけると感慨深く、次への活力が生まれてきます。IJTTは鋳造だけでなく加工や組み立て製品にも強いため、幅広い知識を得られることにもやりがいを感じています。
子どもの頃から知っている
工場の重要性に圧倒されて
私は土浦で生まれ育ち、小学校の通学路にアイメタルテクノロジー(現IJTT)の工場があったんです。当時は何の工場かは知りませんでしたが、鋳物工場の独特の匂いを感じたのを憶えています。土浦は広大な霞ヶ浦や美しい筑波山をはじめ、自然がいっぱいの場所です。交通の便も良く、愛車で週末ドライブを楽しんでいます。
子どもの頃からクルマが大好きだったことに加え、大学で軽金属の鋳造品・圧延材品の研究をしていたこともあってアイメタルテクノロジー(現IJTT)の事業に興味を持ちました。“鋳造”にはどこか職人気質なイメージがありましたが、アイメタルテクノロジー(現IJTT)の方々は人当たりがとても良く、会話がしやすい印象を持ちました。また、自動車だけでなく建設機械やロボットメーカーの躍進を支えていることも知り、事業の重要性や規模感に圧倒されました。
難易度の高い製品に挑戦し
最新テクノロジー活用も牽引
成長のターニングポイントとなったのが、入社3年目に入った頃。そのタイミングで私のOJTも担ってくれていたグループの主力だった先輩がチームを離れ、業務の進め方や優先度の決定を自分自身で行うことが必要になりました。物事の決断には、勇気がいります。とにかくたくさんの関係者に話を聞いて即座に状況判断できるよう努めたことで、情報を処理するスピードが向上するなど成長につながりました。
鋳造技術を自分のものにするには、最低10年はかかると言われています。私もまだまだ成長の只中。今後はより難易度の高い製品にも挑戦して経験を深め、AIをはじめとした最新テクノロジーの活用も進めていきたいです。鋳造解析ソフトや3D-CAD操作の習熟はもちろん、さらなる活用が期待されるソフトウェアを調べ、学び、実務に取り込んでいきたいですね。
1日のスケジュール
08:00
朝礼・チームミーティング
鋳造技術グループ30名ほどで朝礼を行い、その後は業務チーム7名ほどで仕事の進捗を共有します。
10:00
打ち合わせ
新規品の立ち上げプロジェクトメンバーで進捗や課題について話し合います。
12:00
ランチタイム
お昼は食堂で食べることが多いです。坦々麺がお気に入りメニューです。
13:00
鋳造準備の立ち合い
試作鋳造場に行き、設計通りに試作ができるようアドバイスや作業の補助を行います。
15:00
オンライン打ち合わせ
仕様についてお客さまとオンラインで打ち合わせを行います。急ぎの案件の場合は客先に赴くこともあります。
16:00
設計
2D/3D CADを用いて新規品の形状検討や図面の作成を進めます。
18:00
退勤
食事をしながら野球観戦が帰宅後の楽しみ。祖父の代からジャイアンツを応援しています。